【風】利用者本位の制度に(産経新聞)

 高速道路無料化に反対という大阪市の男性(47)から、こんなメールをいただいた。

 《私はかなり視力が弱いので、運転免許を取らずに生きてきました。旅行は好きですが、鉄道やバスがなくなったらどこにも行けません。私にとって鉄道やバスは、自由の象徴、マイカーなのです》

 男性は《誰もが安価で自由に移動できる公共交通システムをつくってほしい》と訴えている。

 民業圧迫、受益者負担が崩れる維持管理費の問題など、これまで、無料化が抱える諸課題が浮かんだ。それに対して、いくつか提案もいただいている。

 毎日車を利用するというサービス業の男性(40)は、維持管理費の工面を心配しつつ《一部の道路だけ無料とは、利用する人に混乱を招かないでしょうか。それなら、有料で構わないので、どこのインターで乗っても降りても、一律同じ料金にしてはどうでしょうか》と投げかけ、《何より、利用する立場の人たちがわかりやすいことが大切》と指摘する。

 《緑ナンバー(営業車)と白ナンバー(一般車)を分けたらどうか。営業車の料金を大幅に下げて物流コストを下げると、経済効果は大きくなる》と提案するのは、兵庫県加古川市の警備員男性(66)。《運送業者はコスト削減のため、荷物を積んでいない帰路は一般道を使うケースが案外多い》とし、《営業車は現在の1割ぐらい、一般車でも3割ぐらいにすればどうか》と提案する。

 さまざまなご意見をいただいた、高速道路の無料化に関する「風」。今回でひとまず締めくくりとしたい。賛否は分かれるが、大切なのは、6月の「実験」開始後も、利用者にとってよりよい方策となるよう柔軟に対応することだろう。

 《無料化に期待しています》という京都府綾部市の女性(45)からは、こんな声をいただいている。

 《高齢になった父は、孫が来るのを楽しみにしていますし、『無料化になったら、もっと回数が増えるかも』と言ってくれています。そうなると、わが家も笑顔、楽しみが増えます》(U)

                   ◇

 次回の「風」は「教育費」を取り上げます。公立高の実質無償化などが話題となる一方、「子供の塾代で家計がキツイ」という家庭も依然少なくありません。教育費はいかに軽減すべきか、年間教育費の許容範囲は−など、幅広いご意見をお待ちしています。

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